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ビジネスパーソンであれば、必ず身に着けるべき能力③(ライティングスキル)

ビジネスに必要な文章力(ライティングスキル)って?

 現代社会を生きるビジネスパーソンであれば、好む好まざるに関わらず、文章を作成することから逃げることはできません。本記事では、ビジネスパーソンに必要な文章力(ライティングスキル)を話題にしたいと思います。

 ビジネスパーソンが作成する文書としては、報告書、提案書、説明書、資料、見積書、メールやチャットなど多種多様ですが、ビジネス文章であれば、種類を問わず文章作成のポイントは実は全て同一なのです。

 私が考える文章作成のポイントを3つ列挙します。

  1. 読み手が内容を理解しやすい(読み手が分かりにくい文章を記載してはいけない)
  2. 読み手が内容を誤解しにくい(読み手によって解釈の差が出てはいけない)
  3. 内容を短時間で伝達可能である(内容が伝わるのに長時間を要してはいけない)

 上記の3つのポイントを押さえた文章を書くことが重要です。そのためには、文章を書く技術、すなわち文章力(ライティングスキル)が必須となります。

実は日本の大多数のビジネスパーソンはライティングスキルが不足している!

 今このブログをお読みのあなたも、きっと日々膨大な時間を文章の作成に費やしていますよね。さて、日々膨大な時間を文章の作成に費やしているあなたに問います。あなたにはビジネス遂行のための文章力(ライティングスキル)はありますか?「おいおい、バカにしないでくれよ、日本語の文章ぐらいネイティブなんだからスラスラ書けるよ」と反論されるかもしれません。

 しかしながら、スラスラと文章を書けることと、文章力(ライティングスキル)があることは、全く別次元です。むしろ、私の見立てでは日本の大多数のビジネスパーソンは(もしかしたらあなたも)ライティングスキルが圧倒的に不足しています。

 日本のビジネスパーソンは、ライティングスキルが欠落した文章、すなわち

  • 読み手が内容を理解しにくい
  • 読み手が内容を誤解しやすい
  • 内容が伝わるのに長時間を要する

という文章を書いている人が多い(少なくとも私の周囲には)

 みなさんも心あたりありませんか?自分の文章、あるいは他人の文章が理解しにくいな、と思った経験は。

なぜ日本のビジネスパーソンにはライティングスキルが不足しているのか?

 なぜ日本のビジネスパーソンは理解しにくい文章を書くのでしょうか?ライティングスキルが不足しているのでしょうか?その理由は簡単です。それは、

学校ではビジネス文章の書き方を習わないからです!

 小中高の国語の授業では、語彙の習得や、文章を”読む”練習がほとんどで、文章を”書く”練習はほとんどありません。文章を”書く”練習としてはせいぜい読書感想文の宿題ぐらいで、そもそも日本の小中高では真面目に文章を”書く”練習の時間がありません。入試やテストでも、答案用紙に記載しているのは、あくまでも本文の要約であって、本当の意味で生徒が自発的に文章を考えているわけではありません(小論文の入試は別ですが)

 大学生になれば、レポートや論文を作成する機会は多くなりますが、それでもレポートの内容自体を評価されるのであって、文章の書き方そのものを教示される機会はほとんどありません。ビジネス文章どころか、文章の書き方自体を学校で習っていないので、いざ社会人になっても、何に留意してビジネス文章を作成すればよいのか分からないのです

 また、日本語特有の問題もあります。日本語は主語を省略する言語ですので、英語などの外国語と比較すると、どうしても曖昧性が発生します。日本語特有の曖昧さは、以下のサイトをご覧ください。

 余談ですが、私は資格試験で小論文を作成するときには、英語で考えて主語や目的語が曖昧になっていないか?を常にチェックするクセをつけていました。

ビジネス文章のライティングスキルは自分で勉強するしかないぞ!社会人!

 前述したとおり、ライティングスキルは学校では習いませんので、自分で勉強するしかありません。以下の書籍を入門書としてオススメします。技術者のための、とありますが、技術者以外の方にもオススメです。

 

分かりやすい文章で思考の整理を!

 ライティングスキルを高めれば、読み手が理解しやすい文章を書けるようになります。理解しやすい文章というのは基本的には相手(読み手)のためにあるのであって、自分のためにあるのではありません。相手のため、という意味ではマナーや作法に近いものがあります。ただし、ライティングスキルが自分のためにも役に立つと言えることがあります。それは、

 分かりやすい文章を書くことを意識すると自分の思考の整理ができる

ということです。下記に例を挙げます。(⇄は同値記号で、どちらでも成立するという意味)

  • 文章に適切な段落番号を付記して記載する ⇄   話題の論理構造が明確化できている
  • モレなくダブりなく文章を記載する ⇄   物事をモレなくダブりなく認識できている
  • 主語と目的語と明確な文章を記載する ⇄   誰が何をするのか把握できている

 上記の例が示すように、この文章は論理構造が明確かな?曖昧な文章になっていないかな?誰が何をするか脱落していないかな?などと考えながら書くことで、考えが整理され、必要事項が明確化され、思考の曖昧さが排除されるのです。難しい問題を考えるときには図や表を書いて考えますよね。文章力がある人は、図や表と同じように、文章を自分の考えを整理するツールとして用いることができるのです。”考えて書く”のは誰でもできます。それと同時に、”書いて考える”ことができる人になりましょう。

 グローバル化がすすむ現代社会において、欧米型の契約社会、すなわち明文化されていることが全てという文化は広まる一方です。そのステージで世界と戦うためには、ライティングスキルが欠かせません。世界と戦うためにも、ぜひライティングスキルを習得してください!