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資格解説:技術士 総監部門 筆記試験勉強法

技術士 総監部門 筆記試験の勉強法

 本ページでは、総監部門の筆記試験の具体的な勉強方法と必要な勉強時間を述べます。総監部門の受験生の大多数は既に一般部門に合格している方でしょうから、一般部門に既に合格していることを前提として記載します。

<選択問題の勉強方法>

 いきなり過去問題集に着手してOKです。過去問題に着手する前にキーワードの学習を、、、なんていうやり方は時間の無駄でしかありません!解きながら覚えればよいのです。とにかく愚直に過去問題集を解いてください。勉強方法はただそれだけです。特におすすめの問題集はありませんが、必ずキーワードの解説がしっかりしているものを使用してください。

 キーワードの解説がない問題集だと、わからないキーワードをいちいちググることになり、本当に時間の無駄ですから。選択問題で問われるのは、広く浅い知識です。ググる必要があるほどの深い知識は不要、ということですね。

 また、10年以上前の過去問を解くのは時間の無駄です。というのも、総監部門で問われるのは時流にそった社会問題(近年だと例えば「働き方改革」)や最新の技術トレンド(近年だと例えば「AI」や「Dx」)だからです。つまり、大昔の問題を問いたところで、時代のトレンドが全く違いますので、再出題の可能性は低いのです。

 記憶の定着のために、3周以上解くことをお勧めします。最初の1周は数時間かかるかもしれませんが、2周目、3周目は間違えたところだけははるかに短い時間でできます。

 

→上記が選択問題の勉強法になります(といっても過去問を解くだけ、、、笑)。合格までに必要な勉強時間は5~30時間程度でしょうか。

 

<論述問題の勉強方法>

 まず、過去問(模範回答付き)を用意します。1020問も用意すれば十分でしょう。次に、設問を読み込んで、自分ならこのように回答する、ということを箇条書きで簡単に列挙します。例えば、「◯◯にICT技術を用いてコストダウンを図る(経済性管理・情報管理)」のように、回答の本質の部分をワンフレーズで記載する程度で構いません。このように箇条書きで簡単に書く作業であれば、過去問1問に対して10分~20分でこなすことが可能でしょう。

 →実際に論文形式で記載しなくてもよいの?と思うかもしれませんが、技術士の論文の書き方の基本(1文1意で記載する、長文で記載しない、主語と述語を明確にする、なるべく定量的な表現をする、など)は、一般部門の受験の際に既に身についているはずです。ゆえに、改めて論文の記載方法を練習する必要はないので、1つの設問をご丁寧に2時間も3時間もかけて解くことはやめましょう。勉強時間のコスパが悪すぎます。

 最後に、自分なりの解答(といっても簡単な箇条書きですが)が用意できたら、模範回答例と比較して、答えあわせをしてください。このとき、模範解答で使えそうな表現はどんどん覚えていきましょう。これを1020問程度こなせば、総監部門で求められる記載がどのようなものであるか、自然と感覚的にわかるはずです。

 *気になる事象があればググったり教科書を読み込んでもよいですが、総監部門の記述問題は基本的に自分の業務の体験談の範囲で回答することが基本であり、大量の知識を詰め込むことが必要な試験ではありません。総監部門の記述問題は決して、知識の詰め込みが必要な試験ではありません。あなたが不合格になる理由は、勉強時間が足りないからではなく、勉強方法や思考プロセスが間違っているからです。

 *いきなり模範回答例を見ないで、必ず先に自分で解いてください!考えてから答えを見るのと、いきなり答えを見るのでは、記憶の定着や理解の度合いが全然違います。

 

→上記が論述問題の勉強法になります(といっても過去問を解くだけ、、、笑)。合格までに必要な勉強時間は5~30時間程度でしょうか。

<総監部門は一般部門よりはるかに勉強時間が短くてすむ!>

 総監部門の勉強時間は、一般部門と比べると、驚くほど短い時間でOKです。専門知識、社会情勢への理解、論文の書き方のお作法など、合格に必要な基礎スキルは既に身についてるからです。ぜひ、一般部門を取得した後は頑張って取得を目指してくださいね。