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好奇心を原動力に、人生における様々な事柄を試してみるブログです。

資格解説:ワインエキスパート

どのような資格?

 ・ワインエキスパート

  一般社団法人 日本ソムリエ協会(J.S.A)が呼称認定する民間資格です。酒類・飲料・食全般の専門的知識とテイスティング能力を有する者に与えられる資格であり、20年時点で約1万7千人の取得者がいるそうです。

  ワインの知識を中心に問われますが、ワインだけではなく、酒類全般(例えば日本酒)の知識や食全般の知識が問われます。

  受験資格は特になく、20歳以上であれば誰でも受験できます。

ワインエキスパートとソムリエの違いは?

  同様の資格試験としては、ソムリエが有名ですよね。ソムリエ試験もワインエキスパートと同様に、一般社団法人 日本ソムリエ協会(J.S.A)が認定する民間資格なのですが、こちらは受験資格が必要であり、以下の業務に3年以上従事している者しか受験できません。

◆酒類・飲料を提供する飲食サービス

◆酒類・飲料の仕入れ、管理、輸出入、流通、販売、製造、教育機関講師

◆酒類・飲料を取り扱うコンサルタント業務 

同じワイン(を中心とした知識)を問う試験でも、アマチュア(愛好家)向けに趣味の一貫として取得する試験がワインエキスパート認定試験、プロ(業務従事者)向けに業務遂行の一貫として取得する試験がソムリエ認定試験、となるわけです。

 筆者は、飲食業とは関係のない一般企業に努めるサラリーマンですので、ソムリエの受験資格はなく、ワインエキスパートの受験資格しか持ち合わせていません。

 いつかソムリエの受験資格を得たいという野望はありますが、、、笑

ワインエキスパートとソムリエの試験の違い

 1次試験(筆記試験)と2次試験(テイスティング試験)の内容は基本的に同じです。ソムリエ試験ではさらに3次試験(サービス実技)がありますが、ワインエキスパート試験にはありません。

取得までの最短勉強時間は?

 ただのワイン好きの私が資格を取得するまでの勉強時間は約50時間ほどでした。ワインに関して素人であっても、合格するだけであれば、最短20時間ほどの勉強時間で合格するのではないでしょうか。

 以下では、具体的に勉強方法を提案します。

勉強方法は?

1次試験(筆記試験)対策

 勉強法の王道は以下の公式参考書を読み進めることでしょう。なお、呼称認定試験に申し込んだ方は、無料でもらえますので購入する必要はありません!

ec2.sommelier.jp

 ただし、この参考書を真面目に先頭から暗記していく必要はありません。試験対策としては、時間の浪費でしかありません。暗記する必要はありませんので、軽く流し読み(目安は4〜8時間ほど)するだけで十分です。ノートにまとめたりする必要はありません。どうせ覚えられないので。軽く流し読みをしたら、さっそく問題集に取り組みましょう!

 問題集を解いて、該当する参考書の該当ページを調べて覚えていくのがコツです。他の資格試験でも言えることですが、「覚えてから問題集を解く」のではなく「問題集を解きながら覚える」のがです。問題集を解くのにあたり、まともに回答ができなくてもOKです。とにかくまずは問題集を解いてください。ヤマカンでも鉛筆転がしでもよいのでエイヤー!で回答してしまって、その後に問題集の解説や参考書を参照して理解・暗記していけばよいのです。この段階になって初めて、ノートにまとめることをおすすめします。アウトプットによる印象記憶で、理解や暗記も容易になることでしょう。

 おすすめの問題集は特にありませんが、以下を選べばよいでしょう。

  1. アマゾンで高評価
  2. 出版年度が新しい(この試験は年度によってトレンドが変わります!)
  3. 問題数は1000問以下(問題数が多い=筆者が問題を取捨選択する力量がない)
2次試験(ティスティング)対策

 もしあなたが時間とお金に余裕があれば、ワインスクールに通うことをお勧めします。私は東京の某所にあるワインスクールに半年ほど通っていました。

 ワインスクールをお勧めする理由は

  1. ティスティング(どのように味を表現するか)が最初はなかなか難しい
  2. 効率よく安価にワインを試飲できる
  3. 勉強仲間&飲み仲間 ができる

 ワインエキスパートになるためには、味や匂いを言葉で表現する必要があります。しかしながら、初学者はなかなか味や匂いを言葉で表現するのが難しいものです。自分はこのように感じたけど、この表現はあっているのかな?と疑問に思うことが多いはずで、なかなか勉強がはかどりません。これが初学者の最大のハードルです。教師がいれば、適切なフィードバックがもらえますので、こう表現すればいいんだ!と気づくことができます。私も最初は、味をどのように言葉で表現すればよいか分からず、通っていたスクールの先生の表現頼りでした笑

 独学だと、勉強のためにワインをボトル単位で購入する必要があります。勉強のためのワイン代(純粋な勉強のため、ではないかもしれませんが笑)がかかります。ワインスクールだと試飲分(口を潤す程度)だけを飲めるので、ワイン代を抑制できます。

 ワインスクールに通っている方は、若者からご高齢の方まで幅広い世代、会社員から自営業の方まで幅広い業種の方です。単純に勉強&飲み仲間ができるのは楽しいですよ。これが通学する最大のメリットです。

 

私の資格試験に対するスタンスは、独学こそ至高!独学こそコスパ最高!なのですが、ティスティング対策は例外で、独学よりも通学をお勧めします。

 

まとめ

 ワインエキスパート試験は、基本的に趣味の資格であって、収入につながるような実益はありません。しかし、この試験を通じて、ワインの知識や楽しみ方を獲得することで、豊かな世界が広がりますよ。ワインを飲んだ時に、単純に「美味しい/美味しくない」としか表現できなかった世界が、「◯だから、△である」と表現できる世界になるわけです。それは例えるなら、言葉を学ぶことで、詩や俳句や文学を生み出せるようになることに似ています。世界を表現する幅が広がることで、あなたの知覚可能な世界が広くなります。

 ぜひ取得を考えてみてください。