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資格解説:第三電気主任技術者 〰試験勉強時間と参考書〰

どのような資格?

 ・第三種電気主任技術者免状

   50,000V未満の電気工作物 の保安の監督が可能 となる資格です。

電気主任技術者に関する詳細は以下の解説を参照してください。

shikaku-fa.hatenadiary.com

 

取得までの最短勉強時間は?

 次のとおり、受験者の経歴により3通りに分類した上で、筆者の独断と偏見による合格までに必要な最短勉強時間は、

 

Aさん:大学で電気工学を専攻もしくは工業高校電気科出身で、強電系の知識(三相交流や力率がわかる)がある。

→最短20時間

 

Bさん:電気工学出身ではないが、高校時代は理系(物理選択)で高校レベルの数学(三角関数が理解できていれば十分で、微積や行列の知識は不要)や電気理論(教科書レベルの公式を何となく覚えているレベルで十分)なら理解している。

→最短50時間

 

Cさん:数学や電気の知識は中学卒業レベル

→最短300時間

 

というところでしょうか。これぐらいは最低でも勉強時間が必要だ、あるいはこれぐらいでも合格する可能性が十分ある、という時間の目安です。

 

勉強方法は?

 以下では、Aさん、Bさん、Cさんにそれぞれ勉強方法を提案します。

<Aさんに提案する勉強方法>

 参考書は購入せずに、いきなり過去問から着手すればOKです。

(いきなり過去問から着手することのメリットはこちらの記事を参照してください)

 

過去問を解く→分からない問題や間違えた問題は解説を読み、理解・暗記する→過去問を解く

 

のサイクルを繰り返し、過去問5年分(完璧を期すなら10年分)を完全回答できるよう目指してください。

 なお、どうしても苦手な問題・分野があれば、捨てるのも手です。筆者はパワエレ分野が苦手で、これは捨てると最初から決めて、当時はまったく勉強していませんでした。

 5年分が確実に解けるようになれば、基本的には合格最低点(6割)には到達するでしょう。ただし、法規科目だけは近年難化しており、合格するかどうかは運の要素もあります。

 筆者は過去問5年分だけを繰り返し、参考書は一切使いませんでしたが、一発合格(4科目合格)しました。解説を読んでもよく分からない箇所は、ググって調べていました。 

 Aさんのレベルであれば、過去問を解く前の事前勉強は不要です。解説を読んでよくわからないことがあっても、電験三種レベルであればググればたいてい解決します。Aさんにとって、電験三種はたやすい試験です。勉強時間20時間での最短合格を目指しましょう。 

お勧めの問題集

 筆者はオーム社と電気書院の問題集を愛用しています。とりあえず、電験ではこの二社が出版しているものを選択すれば、間違いありません。下記の10年分をこなせば合格するでしょう。10年分をこなしても、運が悪ければ一発で合格できないかもしれませんが、科目合格制を利用して、3年以内には合格できると思います。 

 

 迷わずに、他の参考書や問題集に浮気せず、ひたすら過去問を繰り返してください。それが合格の近道です。

 

<Bさんに提案する勉強法>

  まず、三相交流について理解・勉強してください。「三相交流とは」でググれば、解説サイトがいくらでもヒットしますので、正しく理解してください。三相交流は電験三種において(というか現代社会において)極めて重要な事項でありながら、高校物理ではあまり扱わないところです。三相交流さえ理解できれば、準備は完了。あとはひたすら過去問題をといてください。(いきなり過去問から着手することのメリットはこちらの記事を参照してください)

お勧めの問題集

 Aさんへのおすすめと同じですが、過去問演習は以下を推奨します。下記の10年分をこなせば合格するでしょう。10年分をこなしても、運が悪ければ一発で合格できないかもしれませんが、科目合格制を利用して、3年以内には合格できると思います。あ


 Bさんは電気系出身でないので、過去問を解き始めると、知らないことがたくさん出てくるでしょう。pn接合って何?GISって何?保護継電器って何?インバータって何?と。その都度ググったり、参考書を広げて調べればよいのです。

 過去問題を解きつつ必要な知識を暗記していくことが重要です。暗記してから解く、のでは時間がかかります。筆者も非電気系学部の出身でしたので、インバータやGISは一切知りませんでした。それでも上記の「解きつつ覚える」作戦で合格しました。意外となんとかなるものです。

 

過去問を解く→分からない問題や間違えた問題は解説を読み、理解・暗記する→過去問を解く

 

のサイクルを繰り返し、過去問5年分(完璧を期すなら10年分)を完全回答できるよう目指してください。

 なお、どうしても苦手な問題・分野があれば、捨てるのも手です。筆者はパワエレ分野が苦手で、これは捨てると最初から決めて、当時はまったく勉強していませんでした。

 5年分が確実に解けるようになれば、基本的には合格最低点(6割)には到達するでしょう。ただし、法規科目だけは近年難化しており、合格するかどうかは運の要素もあります。

最短で50時間も勉強すれば合格するでしょう。がんばってください!

 

<Cさんの勉強方法>

 Aさん、Bさんにはいきなり過去問を解くことを推奨しているのですが、Cさんのレベルでは解説を読んでも理解できないため、いきなり過去問を解いても必ず挫折します。そのため、まずは基本的な参考書で学習しましょう。

お勧めの参考集

 まずは下記の本で基本的な事項を勉強してください。電験に合格するためには、まず三角関数を理解する必要があります。三角関数とは、サイン、コサイン、タンジェントのあれです笑

 

 

 上記で高校レベルの数学(特に三角関数)を理解したら、参考書と問題集が一体となった学習本(例えば、下記の本)で学習を進めましょう。インプットとアウトプットを同時に行なうのが勉強時間を短くするコツです。もちろん下記の学習本である必要はありませんが、必ず説明と例題演習はセットになっている本を購入してください。効率的な理解と暗記のためには、アウトプット作業が必須です。

 

     

  上記の参考書+問題集の学習本をこなしたら、すでに過去問を解けるレベルに到達しているはずです。あとは、5年分(完璧を期すなら10年分)を目安に過去問演習を繰り返してください。

 オススメの過去問題集は以下です。オススメといっても、筆者は下記以外の過去問題集を使用したことがなく、比較検討した上でオススメしているわけではありません。過去問題集は何冊かありますので、自分に合うものを選んでください。

 

 ここまでくれば、あとはAさんの勉強方法と同じですので、Aさんの勉強方法の欄を参照してください。

 

 

もし過去問を解いてみて、計算力が不足している、、、!と実感した場合はオススメします。計算力を上げるにはとにかく実際に書き込むしかありません。計算力の向上という点において、ドリル形式は最適な練習方法です。

 

電験三種は価値ある資格

 第三種電気主任技術者という資格は業務独占資格でありその社会的なニーズは途切れることがありません。また知名度も高いため正当に評価されることが多い資格です。あなたが強電系の業務に就業している、あるいは就業を目指しているのであれば、きっと将来役に立つでしょう。試験勉強は大変かもしれませんが、その試験勉強に見合うだけの価値があります。受験資格に制限はなく、受験費用も比較的安価ですので、ぜひ試験勉強をがんばって取得を目指してください!